初開催!国立公園検定エキスパート研修|第一期生が誕生しました!

2025年8月、磐梯朝日国立公園を舞台に、第一回となる「国立公園エキスパート研修」を開催しました。本研修は、国立公園を深く理解し、観光と保全の両立を担う人材の育成を目的として企画されたものです。会場は福島県の中ノ沢温泉を拠点とし、標高1600mに位置する浄土平エリアを中心に、2日間にわたり多彩なプログラムを実施しました。

初日は、宮城大学の小沢教授による講義からスタート。国立公園の歴史や制度、地域振興に果たす役割などについて学び、参加者同士の理解を深める時間となりました。その後はフィールドワークに備え、グループディスカッションを通じて「観光利用と自然保護をどう両立させるか」というテーマに向き合い、課題意識を共有しました。

2日目は浄土平での実地研修。火山性地形が広がる荒涼とした風景の中、植生や地質の特徴を観察しながら、現地ガイドや専門家の解説を受けました。登山道の整備や利用ルールの背景にある考え方を学ぶと同時に、実際に歩くことで自然環境の脆弱さを肌で感じる体験となりました。桶沼や湿原の景観は、国立公園の多様な魅力を象徴するものであり、参加者はその価値を改めて実感しました。

また、夜には宿泊先で意見交換会を実施。各地で観光や環境に関わる活動をしている受講者が、それぞれの現場の課題や可能性を語り合い、国立公園を軸にした地域づくりのヒントを持ち帰る場となりました。研修全体を通じて、「自然を守りながら楽しむ」という国立公園の本質を学び取る時間となり、今後の実践につながる第一歩となりました。

当日の模様をまとめた動画をYouTubeにて公開しています。研修の雰囲気や現場での学びをぜひご覧ください。
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「エキスパート検定」 2025年8月、磐梯朝日国立公園で初開催決定!(参加者の募集を終了しました)