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日本には35カ所の国立公園があり、環境省が行政管理を行っている。国立公園の指定者は環境大臣で、「偉大さ、雄大さ、美しさ、原生性、希少性、特殊性、固有性及び地学的現象の劇的性のいずれか又は複数の観点から、同一の風景形式中、我が国の風景を代表するとともに、傑出した自然の風景を有する地域」が指定要件となっている。

北から南まで、約3,000キロメートルに伸びる日本列島には、雪をかぶった山々から色とりどりの珊瑚礁まで、さまざまな自然の風景が広がっており、面積はそれほど広くありませんが、日本にのみ生育・生息する固有種をはじめ、多種多様な動植物が生育・生息しています。また、豊かな水や活発な火山の恵み、人の手が入ることによって多様な生態系と自然環境が保たれている里海、里山など、人と自然が共生する場所です。

各国立公園は、自然についての知識を深める場であり、健康増進やレクリエーションのために自然とふれあう場でもあります。登山、ハイキング、スキー、キャンプ、カヌー、シュノーケリング、バードウォッチング、自然観察など、多様な自然とのふれあいを多くの人に楽しんでもらえるよう、各国立公園はビジターセンターや歩道、案内板などの施設が整備されているほか、自然観察会なども開催されている。

全国の国立公園一覧

地図のアイコンを押すと国立公園の詳細説明が開きます。
  • 利尻礼文(りしりれぶん)サロベツ国立公園
    利尻山が生み出す多彩な景観、
    花咲き誇る最北の公園―北辺の島と原野、 華麗な花園と豊かな海―
    指定:昭和49年9月20日
    面積:24,512ha
    北海道

    利尻礼文サロベツ国立公園は、山岳、お花畑、海食崖、湿原、海岸砂丘など変化に富んだ景観を誇る日本最北の国立公園です。

    利尻山は、利尻富士とも呼ばれるコニーデ型の美しい山で、公園のシンボル的な存在です。礼文島では、レブンアツモリソウなどの貴重な植物を含む高山植物のお花畑を低地で見ることができます。

    抜海、稚咲内海岸では、帯状に発達した数列の砂丘の間に湖沼が点在し、ミズナラ、トドマツの砂丘林とともに珍しい景観を呈しています。 サロベツ原野は、泥炭地の上に日本最大級の高層湿原が広がっており、またガンやカモなどの野鳥の渡りの重要な中継地にもなっています。

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  • 知床(しれとこ)国立公園
    流氷がつなぐ豊かな生態系、火山が生んだ山々と海岸断崖が織りなす雄大な景観
    指定:昭和39年6月1日
    陸域:38,954ha
    海域:22,353ha
    北海道

    アイヌ語で「地の果て」を意味する「シリ・エトク」を語源とする知床は、まさに日本の最東北端に位置します(北方領土を除く)。

    知床国立公園は、火山活動や流氷などによって形成された険しく雄大な景観と、野生生物の豊かさに特徴づけられます。特にヒグマやシャチなどの大型哺乳類や、絶滅の恐れがある大型の猛禽類も多く生息し、それらを頂点として、様々な野生動物が相互に関係しあい、色濃く息づいています。

    こういった生物の多様性と海・川・森の生態系のつながりが評価され、平成17年7月には知床は世界自然遺産に登録されました。

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  • 阿寒摩周(あかんましゅう)国立公園
    日本最大のカルデラ地形、火山・森・湖が織りなす広大な景観
    指定:昭和9年12月4日
    面積:91,413ha
    北海道

    北海道東部に位置する阿寒摩周国立公園は、北海道で最も歴史のある国立公園の一つです。公園区域の大部分が亜寒帯性の針葉樹林を中心とする天然林に被われ、国立公園の中でも原始的な姿を有しているといわれています。

    阿寒摩周国立公園の基盤は、千島火山帯の活動によってできた阿寒・屈斜路・摩周の3つのカルデラ地形です。火山と湖とのペアが狭い範囲でいくつも近接している地形は、全国的にも貴重なものです。

    公園は大きく、阿寒地域と摩周(川湯)地域の2つのエリアに分けることができます。阿寒地域では、悠然とそびえる雄阿寒岳・雌阿寒岳やその周辺に広がる阿寒湖、オンネトーなどの湖沼の美しい景色が見どころです。摩周(川湯)地域では、世界有数の透明度を誇る摩周湖や、周囲の峠や山から一望できる屈斜路湖、季節ごとに変化する森林の景色が見どころです。

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  • 釧路湿原(くしろしつげん)国立公園
    日本最大の湿原と壮大な蛇行河川、それを育む森
    指定:昭和62年7月31日
    面積:28,788ha
    北海道

    釧路湿原国立公園は、北海道東部を流れる釧路川とその支流を抱く日本最大の釧路湿原及び湿原を取り囲む丘陵地からなります。手つかずの広大な水平的景観はこの地の何よりの魅力です。また、国の特別天然記念物のタンチョウをはじめ多くの動植物の貴重な生息地となっています。

    釧路湿原は、明治以降、開拓が困難なため、役にたたない土地と考えられてきましたが、戦後の食料不足による農地開発や市街地開発及び丘陵地伐採などにより、湿原面積の減少や乾燥化が進みました。それに対し地元の研究者や自然保護団体が、湿原の価値を見直すための運動を続けた結果、その価値が国際的に認められ、昭和55年に日本で最初のラムサール条約登録湿地となり、7年後には国立公園に指定されました。

    湿原を中心とする初の国立公園の誕生は、かつて「不毛の大地」と呼ばれた湿原の自然環境に対する価値が、地域の活動を通して見出された結果、日本の国立公園史に新たな歴史を刻んだ出来事といえます。

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  • 大雪山(だいせつざん)国立公園
    北海道の真ん中に広がる大屋根
    -カムイミンタラ 神々の遊ぶ庭-
    指定:昭和9年12月4日
    面積:226,764ha
    北海道

    大雪山国立公園は道中央部に位置し、北海道最高峰の旭岳(2,291m)を主峰とする大雪火山群を中心に、トムラウシ山から十勝岳連峰、石狩岳連峰などの壮大な山々や、北海道を代表する石狩川と十勝川の源流地域を含む「北海道の屋根」といわれる一帯が国立公園に指定されています。

    これらの山岳は標高2,000m前後ですが、緯度が高いため本州の3,000m級に匹敵する高山環境を有しています。広大な高山帯は、エゾオヤマノエンドウやホソバウルップソウなど大雪山固有種をはじめとする高山植物で色鮮やかに彩られ、アイヌの人々に“カムイミンタラ—神々の遊ぶ庭”と称されたほどの美しい景観が登山者を迎えてくれます。

    また、氷河期の生き残りといわれるナキウサギやウスバキチョウ、然別湖固有種のミヤベイワナなど希少な生態系の宝庫です。

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  • 支笏洞爺(しこつとうや)国立公園
    生きている火山と静まる蒼い湖
    -火山活動の博物館-
    指定:昭和24年5月16日
    面積:99,473ha
    北海道

    支笏洞爺国立公園は北海道の南西部に位置し、支笏湖、洞爺湖の二大カルデラ湖に加え、羊蹄山、有珠山、樽前山など様々な形式の火山や火山地形を見ることができます。また多種多様な温泉や硫気の吹き出す地獄現象などの火山活動が多く見られ、まさに『生きた火山の博物館』といえる公園です。

    火山活動の恩恵として、登別、洞爺湖、定山渓などの北海道を代表する温泉観光地が賑わいを見せ、湖と森と火山の織りなす景観美が人の心を和ませてくれます。また、支笏湖は北限の不凍湖としても有名で、独特な濃紺の水面は訪れる人々を魅了しています。

    本公園は、札幌市中心部や新千歳空港からも近いため、多くの人が来訪しやすい立地にあります。マイカーや団体ツアーバスによる、火山現象などの自然探勝や温泉を利用した保養などの周遊観光のほか、登山や高山植物観賞にも利用されています。

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  • 十和田(とわだ)八幡平(はちまんたい)国立公園
    みちのくの脊梁
    ~原生林が彩る静謐の湖水、息づく火山と奥山の湯治場
    指定:昭和11年2月1日
    面積:85,534ha
    青森県、秋田県、岩手県

    十和田八幡平国立公園は、本州北部の山岳地帯にあり、八甲田山、十和田湖、奥入瀬渓流などからなる十和田・八甲田地域と、八幡平、秋田駒ヶ岳、岩手山などからなる八幡平地域で構成される、山と湖と渓流の公園です。

    十和田・八甲田地域は、神秘的な美しさを誇る十和田湖、やさしく清らかな奥入瀬渓流、樹氷で有名な八甲田山、その豊かな自然環境に育まれて息づく多様な動植物など、四季を通じて変化に富んだ景観を楽しむことができます。

    八幡平地域は、日本でも有数の火山地域です。火山現象と冬季の多雪条件が長い時間をかけてつくりだした、多くの湖沼と湿原や、多様な生態系が魅力の公園です。

    また、多くの温泉に恵まれていることも、本公園の大きな魅力となっています。

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  • 三陸復興(さんりくふっこう)国立公園
    自然の恵みと脅威、人と自然との共生により
    育まれてきた暮らしと文化が感じられる国立公園
    指定:昭和30年5月2日(陸中海岸国立公園として指定)/ 平成25年5月24日(区域を拡張し、三陸復興国立公園として指定)
    面積(陸域のみ):28,539ha
    青森県、岩手県、宮城県

    三陸復興国立公園は、東日本大震災により被災した三陸地域の復興に貢献するために、平成25年5月に創設された国立公園です。

    南北の延長は約250km、北部は「海のアルプス」とも称される豪壮な大断崖、南部は入り組んだ地形が優美なリアス海岸が続きます。海岸にはウミネコやオオミズナギドリなどの海鳥の繁殖地があります。また、海岸の独特の環境に適応した多様な海岸植物が生育しており、野生生物を間近に観察することもできます。浅海域にはアマモ場や海藻藻場が形成され、海洋の生物多様性を支える場にもなっています。

    八戸・宮古・釜石・大船渡・気仙沼など日本有数の水揚げを誇る漁港を有しており、新鮮な海の幸を味わうことができるのも魅力です。災害からの復興を目的のひとつとした、国内では前例のない国立公園であり、防災教育の学習を目的とした人々も全国から訪れています。

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  • 磐梯朝日(ばんだいあさひ)国立公園
    古の姿を守り続ける遼遠の花々、
    変わらずにはいられない火山の大地
    指定:昭和25年9月5日
    面積:186,375ha
    山形県、福島県、新潟県

    磐梯朝日国立公園は、出羽三山、朝日連峰、飯豊連峰、吾妻連峰、磐梯山、猪苗代湖までの広大な範囲に及び、陸域では我が国で2番目に大きな国立公園です。

    出羽三山は山岳信仰の地として名高く、歴史的な魅力があります。飯豊・朝日連峰は原始性の高い自然環境が残っており、雄大な山々に囲まれた山岳景観が楽しめ、長いアプローチの末に辿り着くお花畑は優しさに満ちています。吾妻連峰や磐梯山周辺は、火山が造った大地の迫力ある景観や大小の湖沼と森が織りなす変化に富んだ美しい景観が魅力です。

    また、都市圏からのアクセスも良く、登山、自然探勝、温泉浴、スキーなど幅広い楽しみ方ができるレクリエーション地として多くの人が訪れています。磐梯朝日国立公園は、森深い山々をはじめ、迫力の火山地域、豊かに水を湛える湖沼、受け継がれる山岳信仰など、たくさんの魅力に溢れています。

    また、公園区域が広大な範囲に及ぶため、登山初心者から上級者まで楽しめる様々な山があり、多くの登山者が訪れます。

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  • 日光(にっこう)国立公園
    山岳・湖沼・滝・湿原が織りなす多彩な自然美と荘厳な文化遺産
    指定:昭和9年12月4日
    面積:114,908ha
    福島県、栃木県、群馬県

    日光国立公園は、昭和9(1934)年12月4日に誕生した歴史の古い国立公園です。公園区域は福島、栃木、群馬の三県にまたがり、その総面積は114,908haです。

    公園区域の大半は那須火山帯に属する山岳地であり、北関東最高峰である白根山(標高2,578m)をはじめ、古くから信仰の山として名高い男体山(標高2,486m)、今なお火山活動が活発な那須岳(標高1,917m)などの山岳が分布します。また、これらの山麓には高原が広がり、その中に火山活動に起因する湖沼や壮大な瀑布、紅葉の美しい渓谷が彩りを添えています。

    一方で、世界遺産にも登録された神社仏閣をはじめとする数々の歴史的建造物とそれを取り巻く自然景観との見事な融合が見られます。 日光国立公園は、首都圏からの鉄道や自動車によるアクセスが良好であり、手軽に自然や歴史文化に親しむことができる場所として非常に人気があります。

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  • 尾瀬(おぜ)国立公園
    名峰に囲まれ花咲き乱れる
    日本最大の山岳湿地
    指定:平成19年8月30日
    面積:37,222ha
    福島県、栃木県、群馬県、新潟県

    尾瀬国立公園の歴史は古く、昭和9(1934)年に日光国立公園の一部として指定されていましたが、平成19(2007)年に日光国立公園から尾瀬地域を分割し会津駒ヶ岳、田代山、帝釈山など周辺地域を編入して、29番目の国立公園として指定されました。

    尾瀬の名は、国民的愛唱歌「夏の思い出」でも広く知られており、本州最大の高層湿原である尾瀬ヶ原、噴火によって只見川の源流部が堰き止められてできた尾瀬沼、これらを取り囲む至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、田代山、帝釈山などの山々が織りなす美しい風景を特徴としています。

    また、尾瀬は、過去に幾度も開発の危機にさらされていきましたが、多くの人々の努力によって今日でも貴重な自然が保たれており、日本の「自然保護の原点」とも呼ばれています。

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  • 上信越高原(じょうしんえつこうげん)国立公園
    山と高原が彩るレクリエーションワールド
    指定:昭和24年9月7日
    面積:148,194ha
    群馬県、新潟県、長野県

    上信越高原国立公園は、谷川岳(1,977m)、苗場山(2,145m)、草津白根山(2,160m)、四阿山(2,354m)から浅間山(2,568m)に至る山岳と高原からなる広大な公園です。

    大岩壁がそびえる谷川岳、火山である浅間山や草津白根山など、日本百名山にも数えられる名峰を多く有しており、変化に富んだ山岳景観が形成されています。それらの山々の山腹から山麓にかけては冷涼な高原が広がり、湖沼や湿原なども多くみられます。また、火山は多くの温泉を育んでおり本公園の大きな魅力にもなっています。

    山岳は登山やスキーのフィールドとして、高原は夏の保養地として、さらに豊富な温泉など、様々な形で自然の魅力を楽しむことができ、多くの利用者が訪れています。

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  • 妙高(みょうこう)戸隠(とがくし)連山(れんざん)国立公園
    火山・非火山の結集地
    大地の営みとそれに寄り添う人々の暮らし・信仰が紡ぐ風景
    指定:平成27年3月27日
    面積:39,772 ha
    新潟県、長野県

    平成27年3月に新しく誕生した国立公園で、新潟県と長野県の県境に位置し、糸魚川市・妙高市・長野市・小谷村・信濃町・飯綱町と2県6市町村にまたがっています。

    面積は小さいながらも個性的な山容の山々が密集し、山麓に点在する高原や、野尻湖などの湖沼が一体となった独特の景観が大きな魅力です。火山性連峰やカルデラ、非火山性の孤峰、連峰など山の成り立ちは様々で各々の地域で山岳信仰も盛んです。

    妙高山や高妻山など日本百名山にも数えられる名峰を有し、飯縄山など初心者が楽しめる山から急峻な戸隠連峰など上級者も楽しめる山まであり、登山のフィールドとして高い人気を誇ります。

    また、麓の高原では夏季は自然探勝、冬季はスキー、年間を通して温泉利用が盛んであるなど多様な利用者が訪れます。また本国立公園は豪雪地域でもあり、厳しくもすばらしい自然の営みと、そこから恵みを受けた独自の文化や山岳信仰等が相まって、独特の風景が作られてきました。

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  • 秩父(ちちぶ)多摩(たま)甲斐(かい)国立公園
    森林美と渓谷美であふれる
    首都圏に最も近い森と渓谷の山岳公園
    指定:昭和25年7月10日
    面積:126,259ha
    埼玉、東京、山梨、長野

    秩父多摩甲斐国立公園は、北奥仙丈岳(2,601m)を最高峰とし、金峰山、甲武信ヶ岳、雲取山など標高2,000m級の高峰が連なる奥秩父山塊と、その周辺の大菩薩嶺、両神山、御岳昇仙峡、奥多摩などを含む、山岳と渓流が特徴的な公園で、東西約70km、南北約40kmの広さを有しています。

    奥秩父山塊は、千曲川(信濃川)、笛吹川(富士川)、多摩川、荒川など関東・本州中部の代表的な河川の源流と分水嶺にあたり、これら河川の浸食により、急峻なV字谷が発達するなど山岳や渓谷の景観は変化に富んでいます。

    国立公園としては首都圏に最も近く、交通の便も良いため、公園には多くの利用者が訪れ、ハイキング、登山、キャンプ、釣り、沢登りなど、様々な楽しみ方で、自然に親しんでいます。

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  • 小笠原(おがさわら)国立公園
    亜熱帯の海洋島
    ~進化と固有種の宝庫~
    指定:昭和47年10月16日
    面積(陸域のみ):6,629ha
    東京都

    小笠原国立公園は、日本列島から約1,000km南に位置する亜熱帯の島々で構成されています。これらの島々は大陸と陸続きになったことがない「海洋島」であり、独自の進化を遂げた動植物や生態系が広がっていることから、平成23年6月、世界自然遺産に登録されました。

    景観では、亜熱帯性の海洋島ならではの島しょ景観、枕状溶岩などの独特の海岸地形、国内では数少ない沈水カルスト地形などを望むことができます。

    また、海域ではザトウクジラやイルカに代表される海棲ほ乳類、アオウミガメ、サンゴ礁や熱帯魚などの生物が多彩な海中景観を構成しています。利用については、日本のエコツーリズムの始まりと言われているホエールウォッチングの自主ルールの制定など、小笠原エコツーリズム協議会を中心に先進的なエコツーリズムがなされています。

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  • 富士(ふじ)箱根(はこね)伊豆(いず)国立公園
    太平洋の島々から霊峰富士を繋ぐ一大火山群
    -火山地形と文化が創り出す多様な景観-
    指定:昭和11年2月1日、富士箱根国立公園(昭和30年3月15日、伊豆半島地域編入・名称変更、昭和39年7月7日、伊豆諸島地域編入)
    公園面積 161,202ha
    陸域 121,755ha
    海域 39,447ha(伊豆半島地域については海域の面積を算出していないため、伊豆諸島地域分のみ)
    東京都、神奈川県、山梨県、静岡県

    富士山は、単にわが国の最高峰の山というだけでなく、日本人の心の奥に根差した名峰であり、日本の象徴として世界的にも知られている山です。

    富士箱根伊豆国立公園は、富士山を北端として富士火山帯に属する各種火山地形や温泉、変化に富む海岸線や島嶼からなる火山国日本を代表する国立公園です。

    富士箱根伊豆国立公園は、富士山を中心にその周辺の湖沼や高原を含む富士山地域、東海道の宿場町であり、古くから温泉地として名高い箱根地域、天城連山と変化に富んだ海岸線、そして温泉が魅力の伊豆半島地域、今日でも火山活動が活発な島々を含む洋上の火山島からなる伊豆諸島地域の4地域に分けられます。

    いたるところから秀麗な富士山が眺望でき、首都圏に近いこともあって、日本で来訪者が最も多い国立公園です。

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  • 中部山岳(ちゅうぶさんがく)国立公園
    日本を代表する傑出した山岳景観
    -息を飲む山並みと渓谷美、そしてライチョウの世界に-
    指定:昭和9年12月4日
    面積:174,323ha
    新潟県、富山県、長野県、岐阜県

    本公園は、北アルプス一帯を占める我が国を代表する山岳公園です。昭和9(1934)年に誕生した、最初の国立公園の一つです。

    白馬岳などを有する後立山連峰、剱岳・立山などを有する立山連峰、槍ヶ岳などを有する穂高連峰、最南部にそびえる乗鞍岳など標高3,000m級の山々で構成されています。

    大規模に切り立った岩壁、深く険しい渓谷、高山帯のお花畑やライチョウ、夏まで残る雪渓や氷河が削ったU字谷、火山がつくりだした湖や溶岩台地など、多彩な山岳景観を呈しており、訪れる登山者を魅了しています。

    また、上高地、立山の室堂、乗鞍岳の畳平などの登山口は、公共交通機関によりアクセスが良く、雄大な山岳景観や高山植物を楽しむことが出来ます。

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  • 白山(はくさん)国立公園
    霊峰白山~雪と高山植物が彩る信仰の山~
    指定:昭和37年11月12日
    面積:49,900ha
    富山県、石川県、福井県、岐阜県

    白山国立公園は、最高峰の御前峰(2,702m)、大汝峰(2,684m)、剣ヶ峰(2,677m)の3峰と周囲の山々を中心とした、およそ南北40km、東西30kmにわたる公園です。

    標高1,600m以下の山麓にはブナを中心とした自然林が広がり、高山・亜高山帯にはハクサンフウロやクロユリなど、250種もの高山植物が見られ、原生的な自然環境が保たれています。

    また、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、イヌワシといった大型野生鳥獣の生息地となっており、我が国有数の自然性の高い国立公園としてユネスコ「人間と生物圏(MAB)計画」に基づく生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)に指定されています。

    冬の白山は、北西の季節風がもたらす多量の雪に覆われます。標高500m以上の山地には約6億トンもの積雪があると推定され、この雪が白山の自然を形作る大きな要素の一つであり、山麓部に豊かな恵みをもたらし、雪国の独特な景観や文化を育んでいます。

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  • 南アルプス国立公園
    海底の記憶が刻まれた高峰群
    ~深い森に抱かれ、今なお隆起し続ける重厚な山岳地~
    指定:昭和39年6月1日
    面積:35,752ha
    山梨県、長野県、静岡県

    南アルプスは、甲斐駒・鳳凰山系、白峰山系、赤石山系の3つの山系から構成され、日本で2番目に高い北岳(3,193m)をはじめ、3,000m級の高峰を十座以上有し、大井川、天竜川、富士川の源流部となっています。

    日本アルプスの中でも最も南に位置し、夏に雨が多く、冬の雪は少ない山域です。大量の雨が引き起こす河川浸食作用によって、深く切れ込んだV字谷が数多くみられ、また積雪量が少ないことから、森林限界の標高が高く、稜線付近まで森に覆われているという特徴が見られます。

    日本で氷河が存在した痕跡のある最も南の場所で、高山帯には2万年前頃に造られた氷河地形・周氷河地形が現存しています。仙丈ヶ岳や荒川三山などで見られるカール(圏谷)もその一つです。

    氷河時代に分布を広げ、今なお高山帯で生きているライチョウ、キタダケソウ、チョウノスケソウや高山蝶などの動植物も見られます。また、古くから山岳信仰の対象でもあり、自然環境のみならず、文化の継承にとっても重要な地域です。

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  • 伊勢志摩(いせしま)国立公園
    悠久の歴史を刻む伊勢神宮、人々の営みと自然が織りなす里山里海
    指定:昭和21年11月20日
    面積:55,544ha
    三重県

    伊勢志摩国立公園は、三重県中央部に位置する志摩半島とその周りに広がる国立公園です。伊勢市、鳥羽市、志摩市、南伊勢町にかけて、およそ6万haの広大な面積を占めています。

    伊勢志摩国立公園は、おおよそ2つのエリアに分けられます。一つは、伊勢神宮と背後に広がる自然豊かな森林環境を中心とした内陸のエリア、もう一つは複雑な地形・地質及び小さな入り江と岬が無数に点在するリアス海岸に代表される海沿いのエリアです。

    ほかの国立公園に比べると、民有地の割合が非常に高く(96%以上)、公園内の居住人口も非常に多いため、地域の方たちの生活、歴史、文化、風習などに深く触れることができるのが特徴で、美しい景観を誇るとともに人と自然の関わりを感じさせてくれる国立公園です。

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  • 吉野熊野(よしのくまの)国立公園
    幽玄の山々、深い渓谷、黒潮流れる南海
    ~森川海のつながりと悠久の歴史・文化に出会う~
    指定:昭和11年2月1日
    面積(陸域のみ):61,604ha
    三重県、奈良県、和歌山県

    吉野熊野国立公園は、山岳、河川、海岸から成る変化に富んだ国立公園で、近畿の屋根とも称される半島の中央部を南北に走る大峰山脈とその東側に位置する大台ヶ原、大杉谷、また、これらの山岳を源とし、激しく侵蝕しながら熊野灘に注ぐ熊野川、北山川の中・下流域、熊野灘から枯木灘にかけての多様な海岸地形が見られる海岸線、熊野信仰の古い歴史によって守られてきた那智山等から成っています。

    また、国立公園の一部地域が「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に、北部の一部地域が生態系の保全と持続可能な利用活用の調和を目的としたユネスコエコパークに登録されており、さらに、和歌山県と奈良県の南紀熊野地域が日本ジオパークに認定されています。

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  • 山陰海岸(さんいんかいがん)国立公園
    海岸地形の博物館
    指定:昭和38年7月15日
    面積(陸域のみ):8,783ha
    京都府、兵庫県、鳥取県

    山陰海岸国立公園は、東は京都府京丹後市から西は鳥取県鳥取市に至る約75kmの海岸部が指定されています。山地が直接海に接するリアス海岸(沈水海岸)で、海食崖、海食洞、岩礁などが著しく発達し、海域と一体となった変化に富む海岸景観が特色となっています。

    その一方で、海食や河口から運ばれた砂により形成された鳥取砂丘に代表される開放的な砂丘の景観も特色となっています。このようにこの国立公園では特質な地形が随所で見られ、また、これらの地形はさまざまな岩石から成っていることから「地質の公園」、「岩石美の公園」とも呼ばれています。

    平成22年には山陰海岸国立公園を中心とする「山陰海岸ジオパーク」の世界ジオパークネットワークへの加盟が認定され、山陰海岸の重要性が世界的にも認められています。

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  • 瀬戸(せと)内海(ないかい)国立公園
    輝き続ける島と海
    -自然と暮らしが調和する内海多島海景観-
    指定:昭和9年3月16日
    面積(陸域のみ):66,934ha
    大阪府、兵庫県、和歌山県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、福岡県、大分県

    瀬戸内海国立公園は、昭和9(1934)年に雲仙、霧島とともに日本で最初に国立公園に指定されました。

    備讃瀬戸を中心に紀淡・鳴門・関門・豊予の4つの海峡に囲まれた地域のうち、広い海域とそこに点在する島々、それを望む陸地の展望地が公園区域として指定されています。その範囲は1府10県にまたがり、海域を含めると90万haを超え、国内で最も広い国立公園です。

    特長は、大小数々の島で構成された内海の多島海景観です。沿岸の陸域にはそれらを眺められる展望地が多数存在します。また、瀬戸内海一帯は早くから文化が栄え、人と自然とが共存してきた地域であり、島々の段々畑や潮待ちの港町など、自然と暮らしが一体となった親しみやすい景観であることも大きな特長の一つになっています。

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  • 大山(だいせん)隠岐(おき)国立公園
    神話がつなぐ山と島
    -神在ります山と連なる火山、太古の記憶が息づく島-
    指定:昭和11年2月1日
    面積(陸域のみ):35,097ha
    鳥取県、島根県、岡山県

    大山隠岐国立公園は、大山から蒜山、毛無山、船上山を含む山岳地帯および三徳山一帯、島根半島の海岸部分、三瓶山一帯、隠岐諸島の4つの地域から成る変化に富んだ景観を持つ国立公園です。

    山地部は、豪快な火山地形、豊かな森林、広大な草原などの多様な要素で構成されており、場所によって個性豊かな山岳景観と、それぞれの環境に適応した多様な動植物を見ることができます。

    海岸・島しょは、火山活動・地殻変動・気候変動・沖積作用・浸食作用などの複雑な要因が組み合わさって形成された多彩な海岸景観と、海流などの影響を受けた海岸及び島しょの独特の生物環境が大きな特徴です。 また、「国引き神話」の舞台となっているなど、古くから自然と人々の生活・生業との関わりが豊かな地域です。

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  • 足摺(あしずり)宇和海(うわかい)国立公園
    黒潮が育む大自然
    ~豪快優美な海岸線 いのちきらめく森と海~
    指定:昭和47年11月10日
    面積(陸域のみ):11,345ha
    愛媛県、高知県

    足摺宇和海国立公園は、昭和30(1955)年に足摺国定公園として誕生し、宇和海地域や海中公園地区の追加指定を経て、昭和47(1972)年に足摺宇和海国立公園となりました。

    本公園の大きな特長は、四国南西部の島嶼を含む海岸部と、内陸部の標高1,000m級の山々からなる変化に富んだ景観です。

    足摺地域は、海岸段丘が発達した断崖絶壁が続き、黒潮の恩恵を受けた亜熱帯性の海洋生物やサンゴの群集が見られます。一方、宇和海地域は沈降海岸の繊細な入江と島嶼景観が魅力となっており、ソフトコーラルを中心とした美しい海中景観を楽しむことができます。

    内陸部では、コウヤマキやスギ、ヒノキなどの巨木をはじめとした自然林が残されており、暖温帯から冷温帯まで植生の垂直分布を見ることができます。また、四万十川上流の滑床渓谷では、花崗岩の滑らかな河床や雪輪の滝に代表される連続する滝、ウラジロガシやタブノキなどの渓畔林が美しく、観光客を魅了しています。

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  • 西海(さいかい)国立公園
    島と海、自然と文化のクルスロード
    指定:昭和30年3月16日
    面積(陸域のみ):24,646ha
    長崎県

    西海国立公園は九州西北部に位置し、佐世保の九十九島から生月・平戸島、そして五島列島へと続く、大小400余りの島々からなる多島海景観を特色とする公園です。九十九島の微小島嶼群と樹枝状溺れ谷地形、生月・平戸島の柱状節理の発達した海食崖、五島列島の大瀬崎に代表される海食崖と外洋性多島海景観など、多様な海岸景観を持っており、また、平戸島から福江島にかけて様々な火山地形も観察することができます。

    このような複雑な地形に対応して、多様な生態系が形成されています。浅海域に藻場、湾奥部に干潟が発達し、希少な生物のゆりかごとなっています。陸域はシイ・カシ類の二次林が発達し、野焼き草原や岩角地も見られる一方で、植物は大陸系、暖流系から固有種までと多様です。また秋のハチクマの西への、アカハラダカの南への大規模な渡りも見所です。

    人の生活域であるため、キリシタン信仰に関わる文化や教会、捕鯨文化、佐世保鎮守府関連の軍事遺跡も見所です。

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  • 雲仙天草(うんぜんあまくさ)国立公園
    湯けむり漂う雲仙岳と島々連なる天草が織り成す"水陸の大展望"
    指定:昭和9年3月16日
    面積(陸域のみ):28,279ha
    長崎県、熊本県、鹿児島県

    本公園は、昭和9(1934)年に我が国最初の国立公園の一つとして誕生し(雲仙国立公園)、昭和31(1956)年には天草地域が追加されました(雲仙天草国立公園)。本公園の特長は、湯けむり漂う雲仙岳(温泉岳)の火山景観と、島々が連なる天草の海洋景観が織り成す、水陸の大展望です。

    雲仙地域は、20を超える山々から成る雲仙岳を中心とした島原半島の山岳地域で、三方の海とのセットで様々なパノラマが楽しめます。山名の由来である地獄の温泉をはじめ、火山活動を随所で体感できます。天草地域は、大小120の島々を含む多島海で、沈降海岸特有の湾入、陸繋島や海蝕崖など、海岸は変化に富み、海中ではサンゴ類も見られます。

    両地域は、「島原・天草一揆」で知られるキリスト教の歴史をはじめ、海外文化がいち早く到来した地域であり、史跡が多く見られます。また近年では、両地域の大地の成り立ちや恵みを知って楽しむ公園として、国立公園区域を核とする「島原半島ジオパーク」「天草ジオパーク」が認定されています。

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  • 阿蘇(あそ)くじゅう国立公園
    草原のかほり、火山の呼吸。
    風と水の恵みを人が継ぎ人が繋ぐ、感動の大地
    指定:昭和9年12月4日
    面積:73,017ha
    熊本県、大分県

    阿蘇くじゅう国立公園は、昭和9(1934)年に誕生しました。本公園の大きな特長は、大カルデラにそびえる阿蘇山やその北に連なるくじゅう連山などの火山群、そして、その周囲に広がる雄大でなだらかな草原です。

    公園南部の阿蘇山の周辺では、噴煙をあげる中岳の火口や美しい円錐形をした米塚、広大な草千里ヶ浜、それらを取りまく火口原と外輪山など、雄大で素晴らしい風景を連続して見ることができます。

    また、公園中部のくじゅう連山の周辺では、あちらこちらで硫気現象がみられ火山特有の風景地が点在するほか、久住高原や飯田高原などの広大な草原、さらにはタデ原湿原や坊ガツル湿原など学術的にも貴重な湿地など、見どころが豊富な地域です。

    公園北部には、別府や湯布院などの温泉の源でもある鶴見岳や由布岳が美しい山容を誇っており、山稜からは別府湾から由布院盆地、くじゅう連山までを一望することができます。

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  • 霧島錦江湾(きりしまきんこうわん)国立公園
    霧島山塊、錦江湾、桜島火山
    ~巨大カルデラ群が育む温泉と実りの海
    指定:昭和9年3月16日
    面積(陸域のみ):36,605ha
    宮崎県、鹿児島県

    霧島錦江湾国立公園は、我が国最初の国立公園の一つであり、昭和9(1934)年に霧島国立公園として誕生しました。本公園は、大きく北部と南部に区分され、それぞれ霧島地域、錦江湾地域として、特徴的な景観を有しています。

    公園北部の霧島地域では、大小20以上の火山が連なり、火山活動に伴って誕生した火口湖、噴気現象、温泉及び高原などとともに、自然植生も多く残されています。霧島地域の主な利用拠点であるえびの高原、霧島温泉郷、高千穂河原、霧島神宮などには、多くの観光客などが訪れます。

    公園南部の錦江湾地域では、現在も噴煙を上げ地域のシンボルともなっている桜島を中心として、薩摩半島側には開聞岳や池田湖、知林ヶ島など、また大隅半島側には亜熱帯性植物が多く生育する佐多岬 、そして湾内の海域も含め特色のある景観が広がっています。

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  • 屋久島(やくしま)国立公園
    千年を超えて巨樹が息づく日本屈指の山岳島と
    大地の熱と荒波が育む命溢れる火山島
    指定:平成24年3月16日
    面積(陸域のみ):24,566ha
    鹿児島県

    屋久島国立公園の屋久島と口永良部島は、ともに黒潮が流れる豊かな海にある島です。12kmしか離れていないにも関わらず、全く異なる成立過程と自然景観を有しています。

    屋久島は、九州最高峰の山々が聳える急峻な地形を有するとともに、樹齢千年を超えるスギなどの巨樹・巨木の天然林が広がる特異な自然景観を有しており、その「自然美」は世界遺産の顕著な普遍的価値として認められています。

    一方、口永良部島は現在も火山活動が続く薩南諸島最大の火山島です。島東部には火山景観が広がり、海岸部には荒波に削られた海岸崖や海食洞窟などの自然海岸が残っています。また、火山島でありながら植生に覆われ、エラブオオコウモリなどの屋久島とは異なる動物も見られます。

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  • 奄美群島(あまみぐんとう)国立公園
    生命にぎわう亜熱帯のシマ
    ー森と海と島人のくらしー
    指定:平成29年3月7日
    面積(陸域のみ):42,181ha
    鹿児島県

    奄美群島国立公園は、鹿児島県の最南部に位置し、平成29年3月7日に34番目の国立公園として指定されました。

    奄美群島の島々には、豊かで多様な自然環境と固有で希少な動植物からなる生態系、そして人と自然のかかわりから生まれた文化景観が残されています。

    島ごとに個性的で魅力のある自然と、人々の営みの歴史や暮らしを感じる体験を楽しむことができます。

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  • やんばる国立公園
    亜熱帯の森やんばる
    -多様な生命(いのち)育む山と人々の営み-
    指定:平成28年9月15日
    面積(陸域のみ):17,331ha
    沖縄県

    やんばる国立公園は、沖縄島北部に位置し、平成28年9月15日に33番目の国立公園として指定されました。国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、琉球列島の形成過程を反映して形成された島々の地史を背景に、ヤンバルクイナなど多種多様な固有動植物及び希少動植物が生息・生育し、石灰岩の海食崖やカルスト地形、マングローブ林など多様な自然環境を有しています。

    また、このような自然環境の中での日々の暮らしで育まれてきた伝統的なやんばるらしさが息づく人文景観が特長です。やんばる国立公園では、このような亜熱帯の大自然を舞台に、景勝地めぐり、トレッキング、カヌー、アニマルウォッチング、ドライブなどのレジャーが盛んに行われており、訪れる公園利用者へ良質な自然とのふれあいの場・機会を提供しています。

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  • 慶良間(けらま)諸島(しょとう)国立公園
    美ら海慶良間
    -海と島がつくるケラマブルーの世界-
    指定:平成26年3月5日
    面積(陸域のみ):3,520ha
    沖縄県

    慶良間諸島は、沖縄県那覇市の西方約40kmの地点に位置する、大小30余りの島々と数多くの岩礁からなる島しょ群で、平成26年3月5日(サンゴの日)に31番目の国立公園として指定されました。

    透明度の高い海域景観、多様なサンゴが高密度に生息するサンゴ礁、ザトウクジラの繁殖海域、多島海景観、白い砂浜、海食崖とそこに発達した風衝地特有の植生など、海と陸が連続した多様な景観を有し、陸域が3,520ha、海域は90,475haと公園区域の大半が海域となっている国立公園です。

    沖縄本島(那覇市泊港)から高速船で約35~50分とアクセスが良好で、ケラマブルーと称される美しい海でのダイビングやシュノーケリング、冬にはホエールウォッチングも楽しむことができます。

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  • 西表石垣(いりおもていしがき)国立公園
    原生的な亜熱帯林とサンゴ礁の海
    指定:昭和47年5月15日
    石垣島地域編入:平成19年8月1日
    面積(陸域のみ):40,658ha
    沖縄県

    西表石垣国立公園は、わが国最南端の国立公園であり、原生状態に近い亜熱帯性常緑広葉樹林やわが国最大規模のマングローブ林、サンゴ礁など、活力に満ちた豊かな自然環境からなる亜熱帯特有の自然景観と、このような自然環境の中での日々の暮らしで育まれてきた伝統的な沖縄らしさが息づく人文景観が特長です。

    また、大陸との分断、連続を繰り返す中で独自の進化を遂げたイリオモテヤマネコやサキシマカナヘビなどに代表される希少な八重山固有の動植物が多く生息・生育していることも大きな特長です。

    西表石垣国立公園では、このような亜熱帯の大自然を舞台に、カヤック、スノーケル、スクーバダイビング、マングローブクルーズなどのマリンレジャーのほか、トレッキング、アニマルウォッチング、ドライブなどの陸域のレジャーが盛んに行われており、訪れる公園利用者へ良質な自然とのふれあいの場・機会を提供しています。

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  • 日高(ひだか)山脈(さんみゃく)襟裳(えりも)十勝(とかち)国立公園
    北海道の背骨といわれる山脈
    指定:令和6年6月25日
    面積:24万5668ha
    北海道

    日高山脈襟裳十勝国立公園は、北海道の中央南部に位置する、海から山岳まで連続した南北およそ140 ㎞に及ぶ日高山脈を中心とした日本最大(陸域)の国立公園です。日高山脈の最高峰、幌尻ポロシㇼ岳(標高2,052m)をはじめ、1,900m を超える山々が連なり、国内ではもっとも原生的な自然環境が残されている公園です。

    海岸部には、海成段丘、海食崖、岩礁なども見られ、公園南部に位置する襟裳岬をはじめ、海岸風景も特徴的な公園です。また、広大な十勝平野からは、雄大な山岳景観が一望できます。

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